公演情報2003年

12月28日 tone!tone!tone!第1回公演
「12人の優しい日本人」「ジョルジョとその仲間たち」

「tone!tone!tone!」としての第1回公演は、「12人の優しい日本人」と「ジョルジョとその仲間たち」の2作品を発表しました。

日本も陪審員制度を採用するという動きの中、知る人ぞ知る「12人の優しい日本人」を、ダブルキャストで演じました。セリフとセリフで繋げるストーリーはとても難しく、良い経験をしました。

演出の滝川さんからのメッセージ
ちゃんとした場所での初めての発表会・・・、照明が入ったのも初めて・・・。
今回、この作品に集結したのは、CHK金沢校のトップクラス(特別クラス1)に在籍をしているレッスン生の方々でしたが、照明をあてられることが初めての人も多く、照明あわせでは歓喜の声をあげていました。舞台用メイクをしたのも初めて、音響が入ったのも初めて、初めて尽くしの発表会でしたのでどうなることかと思いましたが、やはりCHK金沢校でトップのクラスの集まり、本番はばっちり決めてくれました。
初めておつきあい下さいました照明さんは、本当に初心者ばかりですみませんと恐縮する出演者たちに「いや、スクールさんの発表会だというのでどんなのかと思っていましたが、とても頑張っていらっしゃいますね。すごく良く出来ています。これは劇団って胸張って言えますよ。」と褒めて下さっていました。
お客様の評判も大変良く、出演者の演技も初初尽くしで一皮むけ自信もつき、とても得る物が多かった発表会でした。

「ジョルジョとその仲間たち」では、人身売買の記録を元に描かれた「黒い兄弟(リザ・テツナー)」を脚色し、前半後半・ダブルキャストで演じました。自分達で舞台を作り上げる出発点となる、思い出深い作品です。

演出の北山さんからのメッセージ
喜怒哀楽の激しい作品でしたので、演者の涙が止まらなくなったこともしばしば・・・。初めて舞台を経験するには、少し荷の思い作品だったかもしれません。
が、出演者全員で話し合いのすえ決めた作品でしたので、人に与えられたものではなく、自分たちで作るという経験・達成感を得ることができたのではないでしょうか。
必死に喰らい付きながら、歯を剥き出しにして笑い、鼻水を垂らしながら涙して、表現のスタートはここからだと思います。


金沢市民芸術村 Pit2・ドラマ工房 10時〜/13時30分〜(全2回)
「12人の優しい日本人」
演出 滝川慎哉
「ジョルジョとその仲間たち」
演出 北山久美子
原作 リザ・テツナー 「黒い兄弟」より


「12人の優しい日本人」本読み風景


「ジョルジョとその仲間たち」稽古の合間にスクラム